給料の手取りに相当する自由時間は意外に少ない

人生は長いようで短いです。今は80歳くらいまで平均寿命は延びているようですが、健康寿命は男性が71歳位。

 

女性は74歳くらいで、平均寿命よりも、男性で9年、女性で13年位それぞれ短くなっています。

健康寿命とは、健康に問題が無い自立した状態で日常生活を送ることが出来る期間を言います。

このサイトでは女性の方に向けたものなので、健康寿命の74歳をベースに考えてみます。74年は2万7010日。時間にすると648,240時間です。

 

この648,240時間は74歳まで生きる方全てに与えられる共通の資産と考えることができます。

 

ですが、お給料にも総支給と手取りの2種類がある通り、この時間から様々なものが控除されていきます。

 

その代表格が睡眠時間。人生1/3が睡眠と言われているように多くの方は6~8時間の睡眠時間を確保しているようです。実際は睡眠時間をもっと多くとる方もいらっしゃるかもしれません。

 

睡眠時間をその中間の7時間にして考えてみます。

 

7時間は、74年で189,070時間に相当します。648,240時間から控除すると459,170時間が起きていて自由に使える時間となります。

 

働いている方は、そこから勤務時間や通勤時間や家事に費やす時間も控除されていきます。

 

正社員で24歳から60歳まで働くとすると年数は36年。月20日勤務(年間240日)、7時間働くとすると1,680時間。

 

36年勤務だと60,480時間です。さらに通勤に往復1時間(240時間)かかるとすると36年間では8,640時間となります。

 

勤務時間(60,480時間)と通勤時間(8640時間)を単純に合計すると、勤務時間と通勤時間の36年間の合計は69,120時間となります。

 

健康寿命の648,240時間から睡眠時間(189,070時間)と勤務+通勤時間(69,120時間)をそれぞれ控除すると残りが390,050時間となります。

 

日数にすると約16,252日、年数にすると約45年に相当します。

 

この限られた時間が実際に自由に使える時間と考えることができます。

 

大切な事は、睡眠を減らす事ではなく、勤務時間を楽しい時間に変えられるかです。どうしても楽しみながら働くことが出来ないなら、短時間に高い収入が得られる仕事を見つけることです。

 

同じ事はプライベートにも言えます。好きでもない事や苦手な人との付き合いなどに費やす時間は少なければ少ないほど良いはずです。

 

人間関係の断捨離は時間の有効活用の点からも見逃せません。

 

仕事とプライベートで好きな事に集中したり、苦手な事や人に時間を費やさないだけでも、人生は好転するはずです。

 

それが出来るか出来ないかで、人生の質そのものが大きく左右されてしまうのです。

 

いずれにしても、自分が好きな事や嫌いな事、苦手な事はしっかりと把握しておく必要はあります。そのためには、直感をフル活用すると良いでしょう。

 

何にも利害関係なく、あることをやり遂げることが出来るかで判断するのは、当てずっぽうではなく、正しい事の方が多いです。

 

日常ではお金と商品やサービスを交換して快適に過ごす事ができます。お金も商品もサービスも全て大切な資産です。

 

給料だけで生活している方は、一生懸命働いてようやく手にするのがお金。お店に並んでいる商品は企業で働いている方が時間をかけて作った大切なもの。

 

人から受ける各種サービスも、その方が貴重な時間を割いてくれたものです。

 

残念ながら現時点でどの位、自由に使える時間が残されているかは正確には分からないです。

 

ですが、この一瞬一瞬を大切に積み重ねていけば明るい未来が開けていくと信じています。